溶解スチロールパテで複製ができるか?
前回の透明溶解スチロールパテの続編です。
工作で余った透明プラ板の端材をラッカー系シンナーにぶち込み溶解させて仕込んだ特製パテのことを前回レポートしましたが、白い樹脂のプラキットランナーを割って同じようなことをしました。 これをシリコン型の中に流し込んだら小物の複製品ができないかと考え、テストしました。 結果は・・・・・脱型した複製物を見て 感動した!です。 使ったシリコン型は数年前にバスコレ動力セットで製品化される前に自作した日野ブルーリボンシティのお頭と、同じくバスコレの2代目セレガをベースに製作したOEM車である2代目いすずガーラのお頭です。 (BRCは製品ではなく自分で原型を作ったものをコピーしました。信じていただくしかない・・・・・。) シンナーで溶解させたスチロール樹脂を溶剤を揮発させながら数回に分けて流し込み、ひと晩経ってから脱型しました。(完全に溶剤が揮発してから脱型しないと東京ばな奈レジンキットみたいに反ったり収縮するなどの変形を起こす可能性アリ) ガーラのお頭は型の中に積もった埃が混入し表面が汚くなっていますが、ブルーリボンシティのお頭は極めてきれいです。ただブルーリボンシティの方向幕ガラスのHゴムに気泡が入りモールドが欠けてしまったのは残念なところ・・・・。それとひと晩置いた程度では溶剤が十分抜けないためか成型物が少々柔らかい印象があります。 それでも以前やっていたプラリペアによる複製品に比べ、今回のテスト品が表面がツルツルで樹脂が適度な柔らかさを持ったものになったのは大きな前進といえましょう。これまで不燃ゴミとして処分していたキットのランナー線や改造工作で生じた端材などプラの廃材リサイクルにもなります。 もちろん射出成型の市販プラキットとほぼ同一の複製物ができたといっても、型どりに使うシリコンや複製にかかる時間などを加味しますと複製コストは決して低いものではありません。パーツを複製してやれば市販品より安く自前でパーツを量産できないかなあ~なんて考えが出てきそうですが、アフターパーツが安定供給されている鉄道模型や元々が廉価傾向の鉄コレやバスコレのような商品の場合ですと、市販品をどんどん買って潰す方が結果的にローコストになるでしょう。(と言っておかないと刺客を送り込まれ消されてしまう・・・・・。) もう二度と入手が期待できないような製品のパーツや小物部品のスペア作成、自作パーツの複製には十分有益な複製手法になると期待できます。まだトラブルシューティングや技術の熟成が必要ですが・・・・・。 それと当然のことながら車体の切り継ぎ改造工作の目止めにも使えますし、本来それがメインで試してみたことです。
by mycraft-tonbi
| 2014-01-16 10:47
| 複製手法
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