MY craft house とんび我楽多堂  車輌工作日誌

究極に豊かなモデラー(レイアウトブログと併載)

 今日行っているのはバスターミナルの窓サッシ製作で前回と同じ内容のことしか書けません。
 ということで先月29日の1周年特別番外編として書くつもりだったことをお話します。

 先日20日に各鉄道雑誌を本屋でチェック。RMモデルズを開いたとき坂本衛さんの顔写真が載っておりました。以前より少し痩せられたかなと思いましたが自作の模型を手にお元気そうな姿を拝見できたことがすごく嬉しかったです。
 その記事 http://rail.hobidas.com/blog/rmm/archives/2009/10/rm_models172.html#more

 私が幼少期のころ手にした保育社の「鉄道模型入門」に載っていたレイアウト「摂津鉄道」に憧れたことが坂本さんの名を知るきっかけとなりました。それからん十年経ち坂本さんが国鉄車掌時代だったときの手記「車掌(裏)乗務手帳」や鉄道模型に関する本を読ませていただきいろいろ感銘を受けました。
 坂本さんが書かれた車掌時代の手記・模型関連の本双方に共通して感ずるのは「柔軟な発想力と応用力・機転の凄さ」です。それをまた面白可笑しくエンターテイメント性溢れる文章にまとめられているところが素晴らしいところでしょう。

 坂本さんは戦前生まれで貧しい農家の出です。徹底的に物がない時代を過ごされ近所の鉄工所に落ちていた鉄クズや銅線を拾いモーターを作るということまでされてきました。それこそ真鍮板から紙までいろんな材料を使いこなし機関車や客車、レイアウトのストラクチャーを手で作り上げてしまうのです。
 摂津鉄道にある稲刈り取り後の田圃をミシンで再現したり蒸気機関車モデル用の発煙システムを埋め込んで籾焼きシーンを表現するなど意表を突くような名アイデアを次々と生み出されたことも特筆すべきでしょう。
 坂本さんの後からもどんどん優れた技術や知識を持った名モデラーがたくさん現れていますが、技術や知識を巧みに組み合わせる知恵に長けたモデラーは決して多くありません。独自の直感力や閃きは後の世代の者にとって真似できないところです。

 RMモデルズのお写真を見ると首から「究極のプア(貧乏人)モデラー」とプラカードを下げ、480円で作ったという最新作8800型を手に取られています。「無い物は作る 有っても作る 作って楽しい」という坂本ポリシーは相変わらずのようです。
 よく「豊かさとは何か」という問いかけがなされ、私はそれを「楽しさや面白さ、しあわせの種が一杯散りばめてあること」「それを拾い集め発見する目が肥えていること」だと定義づけているのですが、それに当てはめて見ると坂本さんは”プア”ではなく”究極に豊かなモデラー”であると思うのです。

 豊かさを維持するのに最低限のお金や物が必要であることは確かですが、その量に比例して豊かさが充実するかというとそうではありません。楽しさや面白さ、ときめきの種を作って撒いていかないとほんとうの豊かさは実現しないのではないでしょうか。
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# by mycraft-tonbi | 2009-11-01 20:57 | 雑記



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